
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「山手線!本気の昼飯マップ」で、メンバーから寄せられたランチメニューを徹底解剖してお届けする本連載が復活! メンバーの皆さんの力を借りて本格始動するまでは、dancyu編集部のおすすめをお届けしていきます。連載の第17回目は、秋葉原『香福味坊』の「ラム肉たっぷり麻婆豆腐1,200円」をご紹介。

ガチな中国東北料理と、羊肉料理でお馴染みの『味坊集団』と、dancyu編集部との付き合いは長く深い。『味坊集団』が営む農園で野菜の収穫体験イベントを開催したり、2022年の年末には、『味坊集団』系列の店『香福味坊』で『dancyu食いしん坊倶楽部』メンバー限定の忘年会を開催したこともあるくらいだ。
今回紹介するのは、その『香福味坊』。ランチタイムは17時までと使い勝手よし。また定食を頼めば、サラダやフライが食べ放題。席数が多いうえに回転も早いから、ピークでも比較的入店しやすいのも魅力だ。

ここ『香福味坊』は、他の『味坊集団』の系列店より、四川料理を多く揃える。なぜかというと、料理長・曾さんを含め、歴代のシェフが中国・四川省出身だからだ。結果生まれたのが、挽き肉の代わりに『味坊集団』らしくひと口大の羊肉を具材にした「ラム肉たっぷり麻婆豆腐」であり、店の看板メニューとして不動の人気となった。これが、格別に旨いのだ。

この「ラム肉たっぷり麻婆豆腐」は、とてつもなく白飯を欲する一皿。ありがたいことに、ランチタイムはおかわり自由なため、注文するごとに、リアルに毎回2.5杯おかわりしている。本場の四川流、食べた瞬間から、豆板醤の辛味、花椒の痺れが押し寄せ、ラム肉のパワーあふれる旨味がガツンと食欲を直撃してくるからだ。

必死に掻き込んだ後、口の中に余韻として残る甜麺醤のコク、そして甘味? これはラム肉が持つ甘い旨味だ! この甘味が辛味や痺れを繰り返し小休止してくれるからこそ、「もう一口」と、辛シビへの欲望が止まらない。

白米を2杯半食べ尽くしたところで、麻婆豆腐も完食。花椒の残り香が鼻を抜け、なんと清々しい食後感だろう。
「ラム肉たっぷり麻婆豆腐」は酒のアテにもふさわしいが、ランチタイムに白米と合わせるのが、実はもっとも旨い味わい方なのだ。

文:岡野孝次 写真:伊藤菜々子