
食いしん坊倶楽部のLINEオープンチャット「dancyuおやつ倶楽部」で、メンバーから寄せられた美味しいおやつをご紹介! 第65回は、“鳩サブレー”でおなじみの豊島屋。一部の店頭限定で販売されている「ラスク」は、甘いものから、塩気の効いたものまで味わいはさまざま。まるで一冊の本のような佇まいも楽しい一品で、お土産にすれば、開ける前から会話が弾みそうなおやつです。

鎌倉は鳩サブレーだけだと思っていたら、もったいない。
鳩サブレーで知られる「豊島屋」では、オンラインで購入できる商品も多く揃う一方で、ファンを熱狂させる「鳩ぽっぽーち」や「ハトミラー」など本店でしか出合えない限定グッズを度々発表。鎌倉の店舗へ足を運んでこそ見つかるおやつも登場する。そんな仕掛けには、「豊島屋」の“鎌倉愛”を感じずにはいられない。
今回紹介する「ラスク」も、鎌倉駅前の扉1階売店や、テラスモール湘南店など一部店舗のみで販売され、オンラインストアや本店でも取り扱いはないという。1ヶ月ほど日持ちするおやつでありながら、多売より出合いを大切にする姿勢に、またぐっとくる。
フレーバーは、定番の「シュガー」をはじめ、「チョコ」「黒糖」「のり塩」「醤油バター」「カレー」「チーズオニオン」「ガーリック」の全8種類。ラスク特有の硬さは皆無で、ほどよい薄さは狙い通りだろう。バターが染み渡った生地は、サクリと軽やかな口あたりで、心地よい。

本に見立てたボックスは、フレーバーごとに、鳩が醤油を注いでいる様子や、チーズをテーブルに読書する鳩がイラストで描かれ、思わず頬をゆるませる。どの一冊を選ぶか迷う時間まで、おやつの一部になるだろう。
また、明治生まれの銘菓「鳩サブレー」も、ボックスから「豊島屋」の鎌倉愛を感じることができる。折箱の蓋の裏面には、先代オーナーの時代に『神奈川新聞』に掲載されていた「鎌倉のなかの明治・大正・昭和」の一部が抜粋され、昔の鎌倉の風景が挿絵と文章で描かれているのだ。
鳩サブレーで鎌倉の記憶に触れ、ラスクで今の豊島屋の遊び心を味わう。お気に入りの本を開くように箱を開け、秋の読書タイムのおともにするのはいかがだろうか。

文:藤井存希 写真:MURAKEN
甘いのからしょっぱいのまでいろんな味があるんですが、個包装のパッケージに味に関係のあるハトの絵(黒糖ならサトウキビ畑にいるハトとか)が描いてあって可愛いです。アソートパックもあるので絵柄を見て何味か予想するのも楽しいですよ。