日曜は、ちらし寿司をつくる。
【きゅうりとみょうがが涼を呼ぶ】市販のかば焼きでつくる「うなぎときゅうりのちらし寿司」で、夏の英気を養う

【きゅうりとみょうがが涼を呼ぶ】市販のかば焼きでつくる「うなぎときゅうりのちらし寿司」で、夏の英気を養う

市販のうなぎのかば焼きを使った夏のちらし寿司は、きゅうりとみょうがのシャキシャキした食感と風味が爽やか。休日のランチにパスタをつくるような手軽さで、ちらし寿司をもっと身近に、もっと楽しく味わおうというこの連載。第16回は「うなぎときゅうりのちらし寿司」を、マイマイ先生こと料理家の真藤舞衣子さんに教わりました。

土用の丑の日が近づくと、スーパーの棚にはうなぎのかば焼きが大量に並ぶ。買ってきたうなぎを温め直して白飯にのせて食べるのもいいけれど、それもなんだかちょっと味気ない……。マイマイ先生、いわゆるうな丼的な食べ方とはまた違った、市販のうなぎを美味しく楽しく食べるアイデアを教えてください!

「それなら断然、ちらし寿司でしょう! 具材として合わせるのは、うなぎと相性のいいきゅうりです」(真藤さん)

細切りにしたうなぎときゅうりの酢の物を和えた“うざく”をはじめ、うなぎときゅうりを合わせる料理っていくつかあるし、たしかに相性はいい。ただ、うざくぐらい酸っぱいと、食べているうちに飽きがくるんですよね……。

「そこで、きゅうりは酢の物ではなく塩もみにしちゃいます。うなぎときゅうりの塩揉みの組み合わせに、赤酢の寿司飯がばっちり合うんです。薬味としてみょうがと炒り胡麻を散らせば、爽やかに食べられる夏のちらし寿司の完成です!」(真藤さん)

うなぎときゅうりのちらし寿司

材料材料 (2人前)

うなぎかば焼き1尾分(市販のもの)
きゅうり1本
みょうが1本
炒り胡麻適量
小さじ1/4
少々
★ 寿司飯
・ 米1合
・ 昆布5g(乾燥)
・ 水180ml(米と同量が目安)
A (*1)
 ├ 赤酢大さじ1.5
 └ 塩小さじ1(*2)

*1 Aはよく混ぜておく。
*2 天然塩は小さじ1、食塩は塩味が強いので半分の量から調整するとよい。

1寿司飯をつくる

水、昆布を入れて1時間ほど吸水させた米を炊く。

深めの大皿や大きめのボウルに炊き上がったご飯を移す。Aをよく混ぜてご飯にまんべんなくかけ、団扇などで軽く扇ぎながらしゃもじで切るようにご飯をほぐしていく。粘りが出てしまうので、混ぜ返さないようにするのがポイント。湯気が落ち着いたら扇ぐのを止める。

*寿司飯についてさらに詳しい解説は、こちらをチェック

2きゅうりを塩もみする

きゅうりは薄切りにして塩もみする。5分ほど置いたら手で搾り、しっかりと水分をきる。

3うなぎのかば焼きを温める

耐熱トレーに皮目を下にしてうなぎを並べ、身の部分に酒を振る。オーブントースターにトレーごと入れ、様子を見ながら5分ほど加熱する。温め終えたら一口大に切る。

うなぎのかば焼きを温める

4皿に盛りつけて仕上げる

寿司飯を皿に広げて、うなぎを満遍なく置く。ご飯の白い部分を埋めるように、きゅうりの塩揉み、薄切りにしたみょうがをひとつまみずつ置いていく。最後に炒り胡麻を指でひねって軽く潰しながら全体に散らす。

皿に盛りつけて仕上げる

一口大に切ったうなぎは、オーブントースターで温めたことで表面が少しだけサクッとして香ばしさが増す。ちらし寿司を頬張れば、ほくほくとしたうなぎの身とシャキッとしたきゅうり、ふっくらした寿司飯の異なる食感が口の中で入り混じるのが楽しい。

このレシピでは市販のかば焼きに付いてくるたれは使用していないが、かば焼きそのものの味にきゅうりの程よい塩加減と、赤酢の寿司飯のまろやかな酸味とコクが加わって、味わいのバランスは抜群。そこにみょうがの清涼感ある風味と胡麻の香りが後押しして、軽やかに箸が進んでしまう。甘ったるくないから、当然酒のつまみにもなる。ビールはもちろん、純米辛口の冷やなんかを合わせても最高だ。

酸味が強くないので子供たちにも食べやすい「うなぎときゅうりのちらし寿司」でスタミナをつけつつ、爽やかに夏を乗り切りましょう!

皿に盛りつけて仕上げる
子供が食べる時には、市販のかば焼きのたれを少量追いがけしても◎。

教える人

真藤舞衣子 発酵研究・料理家

真藤舞衣子 発酵研究・料理家

東京生まれ。会社勤務を経て、京都の大徳寺塔頭(たっちゅう)にて1年間生活。フランスに料理留学後、発酵研究家、料理家の活動を開始。雑誌や書籍、料理教室、講演など多方面で活躍。近著に『サバの味噌煮はワインがすすむ』(小泉武夫氏と共著、日経BP)、『つくりおき発酵料理のアレンジごはん』(主婦と生活社)がある。

文:宮内 健 写真:伊藤徹也

宮内 健

宮内 健 (編集者、ライター)

1971年、東京生まれ。音楽誌『bounce』『ramblin'』編集長を歴任し、フリーランスの音楽ライター、編集者として長らく活動している。2010年以降「食」や「酒」に関してもテリトリーを広げ、2018年から2024年まで『dancyu』編集部に在籍。数々の特集記事の企画編集や執筆を手掛けた。