
初夏から秋までの長い間、食卓を彩ってくれるありがたい野菜、なす。中華のベテラン、六本木の店「KOBAYASHI」で腕をふるう小林武志さんの4レシピはいずれも、たっぷりの“油使い”が決め手です。誌面掲載の4レシピに、特別編の1レシピを加えて全5レシピを、順にお届けします。この夏、未体験の“なす料理”をぜひ食卓に! 第4回は、さっぱり蒸したなすに油をかける、インパクトある「蒸しなすのオイルがけ」です。
中国料理には、蒸し魚に熱した油と「魚汁(ユイチャップ)」と呼ばれるソースをかける「清蒸魚(チンジョンユイ)」という定番料理がある。それをなすに応用したのがこの一品。
あっさりした蒸しなすにアツアツの油、そしてコクのあるソースをかければ、ねぎや唐辛子の香りも立って色も冴え、食欲をそそる。
| なす | 中3本 |
|---|---|
| 万能ねぎ | 1本 |
| 生の赤唐辛子 | 少々(なければ鷹の爪でも) |
| ★ ソース | |
| ・ チキンスープ | 100ml |
| ・ 醤油 | 大さじ1と1/3 |
| ・ 中国たまり醤油 | 大さじ1 |
| ・ ナンプラー | 大さじ1 |
| ・ 砂糖 | 小さじ1/2 |
| ピーナッツ油 | 大さじ1(サラダ油でも) |
※中国たまり醤油がなければ、日本のたまり醤油でもOK。両方なければその分、醤油を足す。
※余ったソースは、蒸した魚やタコに使っても美味。その場合、熱い油をかける工程も同様に行なう。
なすはヘタとお尻の部分を落とし、縦に6等分にする。万能ねぎは斜め薄切りに。生の赤唐辛子は半分に切って種を取り、細くスライスする。

小さいボウルにソースの材料を混ぜておく。

ザルになすを放射状に並べ、十分に蒸気の上がった蒸し器で、完全に火が通るまで4~6分蒸す。

器に蒸したなすを盛って、万能ねぎと赤唐辛子をのせる。ピーナッツ油を小鍋で煙が出るくらいまで熱し、上からジュッとかける。2のソース適量を全体にかけて完成。



1967年愛知県生まれ。辻調理師専門学校卒業後、同校で8年間講師を務める。吉祥寺「知味 竹爐山房」や際コーポレーションなどを経て、2005年「御田町 桃の木」開店。現在は、六本木「KOBAYASHI」にて中国料理の知識や技術を生かした独自の料理を展開。

文:里見美香 撮影:伊藤菜々子